MEMORIA

MEMORIA(メモーリア)はイタリア語で「記憶」や「思い出」を意味します。この大切なMEMORIAを失ったルチアーノさんという60代の男性が今イタリアで話題となっています。彼は2019年の交通事故で何日間か昏睡状態に陥ったのですが、目覚めた後… なんと! 30年分の記憶を失っていました。自身はまだ24歳で世の中は80年代、両親と同居し19歳の彼女がいると信じ切っていたそうです。病室にやって来た母親と同じ位の年齢の女性が奥さん、35歳の自分よりも年上の男性は息子であることに愕然とし、状況を把握するのが大変だったそうです。鏡の中の自分を受け入れられず、衰えた体力に納得できず、困難な日々が続いたそうですが、現在は学校の用務員として働き、精神科に通いながら奥さんとの生活をゼロから構築しているのだとか… 事故はひき逃げだったそうで容疑者も特定されておらず、賠償金の支払いもないそうで… とにかく気の毒な話です。 奥さんとの良い関係が取り戻せるといいですね。 というか記憶が戻ることを願います。