私がまだ20代の頃、現在のようなイタリアブームはまだ到来しておらず、イタリアと日本を結ぶアリタリア航空は1日に1便だけであった(運航のない曜日もあったと思う)。
その便はミラノ(マルペンサ空港)とローマ(フィウミチーノ空港)の2つの行き先を兼ねていて、ローマまで行く搭乗者は先に立ち寄るミラノのマルペンサ空港で待機しなければならなかった。機内の外に出ることも許されず、トイレも清掃の為に使用出来ず(ミラノで半分程度の乗客が降りるのだが、空席は新たにミラノからローマに向かう新規の乗客に使用される為に一旦清掃
にはいる)、ただひたすら止まっている飛行機の中で2時間程待たされてからローマに向かった。その後はイタリア人気と共に、日本からのミラノ行きとローマ行きの便は別々になったが、
ローマ行きの直行便が満席で取れない場合はミラノ行きに乗り、マルペンサ空港でローマ行きの飛行機にトランジットするしかなかった。しかしこのマルペンサ空港とローマのフィウミチーの空港を結ぶアリタリア便が9月30日で廃止となる。マルペンサはミラノの中心地からは遠く(実はミラノ県ではなくヴァレーゼ県に位置する)、ローマへの飛行機移動に関しては近くて便利なリナーテ空港を利用する人が圧倒的に多い為にである。それでもマルペンサ~ローマ便は東京及びニューヨークからの直行便でミラノやって来た人達のシャトル便的な役割として重要視されていて1日に4便が稼働していた。しかしながらコロナウィルスの問題で現在は2便にまで減少し、当面は海外からの観光客も見込めないということで今回の決断に至ったらしい。
非常に残念である...
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