7月22日(現地時間18時)イタリア国内のコロナウィルス新規感染者数は282人、死者は9人。新規感染者数は前日の倍になったものの、日本の現状よりは落ち着いている。
イタリアはコロナウィルスにより最も被害を被った国の一つであり、特にその経済的な損失は計り知れない。EU(加盟27カ国)はコロナウィルス復興基金7500億ユーロを捻出し、被害の大きかった加盟国の救済に乗り出したのだが、その配分で意見が割れていた。主な救済国はイタリアとスペインとみられるが、その返済不要の補助金の上限額について、「倹約5カ国」と名乗るスウェーデン、デンマーク、オーストリア、オランダ、フィンランドが引き下げを求めていたのだ。EU首脳の協議は5日間にも渡り、長い協議の末にイタリアは約2090億ユーロを得ることとなった。これは予想をはるかに上回る額で、合意にこぎつけたコンテ首相にはイタリア国内で称賛の声が上がっている。2090億ユーロ(正式には2088億ユーロ)のうち、814億ユーロは返済不要の補助金、1274億ユーロはEUへの借金となる。コロナ経済危機はしのげるかもしれないが、負債は重くのしかかる。
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