夏のバカンス

昨日５月３１日のコロナウィルス新規感染者は３５５人、死者は７５人。日本と比較するとかなり高い数字ではあるが、イタリアは明後日６月３日から国内の移動制限が解除されて他の州を訪れることが出来る。ロンバルディア、ピエモンテ、リグーリアの３州は見送りを検討していたが

結局２０州全てが足並みを揃えることとなった。これからのバカンスシーズンにおいて、とても重要な前進である。イタリアのリサーチでは今年の夏にバカンスを予定している人（イタリア人によるイタリア国内の旅行）は昨年のわずか２０％で、海外からの観光客も多くは期待できないとしている。更にバカンスにかかる費用は、昨年と比較すると２０％近く高くなるとの予想が出ている。１０日間のバカンスにかかった費用が昨年は１人平均７３６ユーロであったのに対して、今年は平均８８３ユーロになるとの試算が出ている。これは飲食店やホテル、飛行機や船等の交通機関が消毒や殺菌にかかるコストや人件費を上乗せすると見られているからで、それに加えてソーシャルディスタンスの問題から一度に多くの客を取り込めない事にも起因している。バカンス天国のイタリアも今年ばかりはしょうがない・・・