最近のイタリアニュースをひとつまみ

MEMORIA(メモーリア)はイタリア語で「記憶」や「思い出」を意味します。この大切なMEMORIAを失ったルチアーノさんという60代の男性が今イタリアで話題となっています。彼は2019年の交通事故で何日間か昏睡状態に陥ったのですが、目覚めた後… なんと! 30年分の記憶を失っていました。自身はまだ24歳で世の中は80年代、両親と同居し19歳の彼女がいると信じ切っていたそうです。病室にやって来た母親と同じ位の年齢の女性が奥さん、35歳の自分よりも年上の男性は息子であることに愕然とし、状況を把握するのが大変だったそうです。鏡の中の自分を受け入れられず、衰えた体力に納得できず、困難な日々が続いたそうですが、現在は学校の用務員として働き、精神科に通いながら奥さんとの生活をゼロから構築しているのだとか… 事故はひき逃げだったそうで容疑者も特定されておらず、賠償金の支払いもないそうで… とにかく気の毒な話です。 奥さんとの良い関係が取り戻せるといいですね。 というか記憶が戻ることを願います。
MASERATI(マセラーティ)はイタリアの高級車で皆様もよくご存じかと思います。 日本では何故かマセラッティと呼ばれることが多いのですが、正式にはマセラーティです。...
イタリア語でPESTE(ペステ)は伝染病のペストを、SUINA(スイーナ)は豚を意味します。合わさって豚ペストとなるのですが、日本語に訳すと豚コレラとなります。...
ARTIGIANO(アルティジャーノ)はイタリア語で職人を意味します。同じ意味を持つフランス語のアルチザンとよく似ていますね。日本と同様にイタリアでも様々な分野に熟練した職人さんがいて、その中にはマエストロとして崇められている方々もいらっしゃいます。しかしながら、いくつかの分野ではその職人の数が激変し問題となっています。近い将来にパティシェ、仕立屋、建設関係者などは見つけるのが困難になるのだとか…  実際に職人と呼ばれる人の数は2012年の1,867,000人から2023年には1,457,000人に減少しているそうです。特に昨年は酷く僅か1年間で7万3千人の減少だそうで… あくまでも予想ですが、この先10年で配管工や電気整備士を見つけるのは大変むずかしくなり、水道設備や電気機器のメインテナンスや修理に問題が発生するとのことです。 冗談のような話ですが、現在イタリアの弁護士数は23万7千人、水道工事人(配管工)は18万人、現実的にかなり厳しい状況ですよね。日本も他人事ではないような…
TASSA(タッサ)とはイタリア語で税金を意味します。英語のTAXになんとなく似てますよね。まだ検討の段階で正式決定ではないのですが、あまりにも観光客の多いイタリアが宿泊に関する新たなTASSA...
MILIONE(ミリオーネ)はイタリア語で数字の単位である百万を示すのですが、前に2以上の数字がつくとMILIONI(ミリオーニ)と複数形になります。 今回は36(トレンタセイ)と合わさり36 MILIONI(トレンタセイ...
VIA(ヴィーア)にはイタリア語で経路や手段という意味があるのですが、名詞の前に置いて「~通り」というように道の名称にも使われます。なので APPIA(アッピア)とくっつくとVIA...
ERUZIONE(エルッツィオーネ)とはイタリア語で噴火を意味します。その噴火がまたまたシチリアのエトナ山で発生しました。噴煙は8㎞の高さにまで達し、火山灰が周辺の街に降っているそうです。この影響で近くにあるカターニャ空港が閉鎖となり混乱が起きています。先日ナポリの南に位置するサレルノ県で貨物列車が脱線し、まだ復旧作業が続いている為にティレニア海側を走る鉄道が分断されています。現在カンパーニャ南部、バジリカータ、カラーブリア、シチリアの4州に列車ではアクセス出来ない状況なのですが、これに加えてシチリアの主要空港のひとつであるカターニャまでもが機能しないとなると…  夏のバカンスシーズンに大変ですよね。早期の復旧を願うばかりです。
イタリア語で勲章受章者を意味する     CAVALIERE(カヴァリエーレ)。 昨年亡くなられた元首相ベルルスコーニ氏も受賞者であることから、その愛称で親しまれていました。彼が党首を務めていた FORZA ITALIA(フォルツァイタリア)と長年にわたり連立政権を組んでいる...
SALDIとはイタリア語でセールを意味します。イタリアでは夏と冬にブティックのセール開始日が発表になります。面白いですよね! 州や県によって日にちが異なるので、それぞれに細かく告知されますが、今年はボルツァーノ県を除いた全ての地域で昨日7月6日からのスータトとなりました(ボルツァーノは19日スタートだそうです)。今シーズンの予想では1世帯あたり平均202ユーロをバーゲンに支出するみたいですよ。現在のイタリアでは毎日24軒のブティックが閉店、一方新規オープンはその半分の12軒でかなりの減少傾向にあります。この状況を打破する為に政府も「バーゲンでたくさん買いましょう」と煽っています。この時期イタリアに行かれる方は是非バーゲンをご利用ください! 羨ましい…

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